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版画をやりたいと思うのですけれど、重い腰がなかなかあがりません。
というのも、木版画じゃなくて、エッチングとか、シルクスクリーンがやりたいからなんですけれど、特殊技術が必要というか、工房に通わないといけないイメージが強くて、どうもハードルが高いですよね。
やっぱり諦めて、木版画とか、ナンシー関の二番煎じ、いや、千番煎じとも言える消しゴム版画から始めたほうがいいのかもしれません。
版画といえば、小学生のころの彫刻刀の記憶で、それは子供に刃物をもたせるのは危ないという記憶と結びついています。
「ザックリいく」という言葉にふさわしいような皮膚の切り方をはじめて見たのは、版画の授業だった気がします。
同級生が指を傷つけた日は、教室がちょっとした興奮状態になるわけで、「血が騒ぐ」という言葉にふさわしい感情もそのときに知ったような気がします。